訪問看護ステーション「ケアポート(八戸)」のブログ
訪問看護ステーション ケアポートは在宅療養のお手伝いをさせて頂きます。

新年度になりました。



皆様いかがお過ごしですか?

神奈川県川崎市から八戸市に転居して丸2年、ケアポートにお世話になって1年半経過した看護師の小笠原と申します。関東で訪問看護経験はあったのですが、全く土地勘のないはじめて生活する八戸で訪問看護って「無茶じゃない?」と配偶者に言われ、しかも関東では電動自転車での訪問が主流で、更にオートマチック車を運転した事がない私は「自転車はないのですか?」と面接の時に面接官に聞いたような気が…

 ところで、ひとりで訪問を開始した当初、ステーションで毎朝八戸地図を広げているとスタッフの皆さんが訪問経路を優しく教えて下さり、本当に助けて下さいました。利用者様宅に無事到着すると、半分以上仕事が終わったようにホッとしていました。まだまだ必需品の地図ですが、今使っている物は2代目です。

 スタッフの皆さんへの感謝はもちろんですが、もっとありがたく感じているのは利用者様とそのご家族様です。
勤務して3ヶ月経過したある日、ひとりでの訪問初日のことです。いつもの朝のように八戸の地図を広げてスタッフの皆さんに訪問経路を教えて頂いたにも関わらず、訪問宅に到着出来ません。焦れば焦るほど「ここはどこ?私は誰?」の世界です。
私は利用者様宅に遅れることのお詫びの電話をしました。電話後、迷ってたどり着けない私を心配して大通りまで出て来て下さり、ケアポートの訪問車を見つけて大きく手を振って誘導して下さったT様の奥様。大幅に遅刻したのにもかかわらずT様は「次のおうちに遅れるのではないか?時間は大丈夫か?場所はどこだ?行けるか?」と私の心配をして下さいました。
ケアポートには訪問車のパターンが2種類あり、大きく「訪問看護ステーションケアポート」と書かれてあるものと、小さく書かれてあるものがあります。私の迷子?を予測してか、私の指導係の先輩ナースは「小笠原さんは大きく『ケアポート』って書いてある車に乗ってね!」とアドバイス。言われた時は理解出来なかったのですが、目立っていたからT様の奥様に発見して頂き誘導までして頂いたのです。今私は八戸で訪問して1年半経過しましたが、当然「訪問看護ステーションケアポート」と大きく書かれてある訪問車で訪問しているのは言うまでもありません。
また別なお宅の話です。八戸の事が全くわからない私にケア中美味しい食べ物や観光名所を教えて下さるK様ご夫妻がいらっしゃいます。次に訪問した時には「港の朝市に行って来たか?」と声をかけて下さいます。そして、八戸の言葉がちんぷんかんぷんな私に、訪問のたびに八戸の言葉をわかりやすく教えて下さるA様。
A様宅では、はじめの頃の訪問はリハビリをしながらふたりともお互いの言葉が分からず笑ってごまかしていたりして…
更に、ひとりで訪問をして1年が経過した頃「良く1年頑張った!普通でもいっぱい覚える事があっただろうに、あんたは土地も言葉もわからないで本当に良く頑張った!」と声をかけて下さったM様。普段は辛口のM様から優しい言葉をかけて頂いた私は嬉しさのあまり泣きそうになりました。「泣くな!」とおっしゃったM様もベッド上で涙をこらえていたような気がしたのは私だけ?と、本当に皆様に支えられ、今では毎日楽しくお仕事させて頂いています。

 2月に学会に参加しました。その時、聖路加国際大学の宇都宮明美先生の講演を聞く機会がありました。
私達看護職は知識と経験で仕事をして評価されます。(ざっくり表現すると、知識×経験=評価といった具合でしょうか?)知識は研修会に参加したり本を読んだりして自分が頑張れば得られます。
けれど、経験がなければせっかく頑張って得られた知識でも現場では生かされません。(経験=0なのでかけ算をすれば当然評価は0なります。)
その逆もまた言えると思います。いくら経験豊富な看護職でも、きちんと裏付けされた知識がなければ評価は0です。
 医学は日進月歩です。私が学生だった頃には「在宅看護論」という講義はありませんでした。看護はアート(芸術)と学生時代に教えられ、医学とは少し違った角度から看護の解釈を教えられた私です。でも今の私は、看護はアートだけれど日進月歩だとも思っています。新しい看護の知識を学習し自分をブラッシュアップするのは当然ですが、今まで私が経験した事を少しでもこれからの若い看護職や看護職を目指している人たちに還元出来れば嬉しく思います。
もちろん利用者様とそのご家族様にも「あなたに来てもらって良かった。」と安心して頂けるように、知識を増やし経験を重ね、笑顔と感謝を忘れず毎日楽しくお仕事していきたいと思っています。

今後ともよろしくお願いします。
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by FC2USER018648HAI  at 15:09 |  未分類 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑